期間:2017年11月18日 ~ 2018年01月03日

 「ひと」の「かたち」をした人形は、「もの」であるにもかかわらず、
ある瞬間にいのちの気配を宿します。
人形作家と画家が表現する人形の世界、そして人形を愛した画家が描く
少女の世界を紹介します。
 「もの」自体に生命があるような錯覚を呼び起こす機械仕掛けの人形
を生み出した四谷シモン。
人形を現実世界に棲まわせることなく、非日常の高みに飛翔させます。
 すずきすずよの人形は生身の少女のようになまめかしく、対峙する人
間を惹きつけます。「別のいきもの」として息づく人形たちです。
 荒涼とした風景のなか、廃屋に遊ぶ人形を描く加藤貞子。
 彼女の作品の中では、人形が時に浮遊し、現在と過去、そして現実と
虚構を往還します。
 藤田嗣治の<四十雀>シリーズには、無機質な表情の少女たちが登場
します。その姿は、画家の傍らにあった人形が重なります。
 人形という無生物と、いのちある少女の間の揺らぎに注目する本展で
は、大勢の人形と少女たちが現実世界からの訪問者を待ち受けています。

  • 会 期:平成29年11月18日(土)~平成30年1月3日(水)
  • 時 間:10:00~18:00
  • 会 場:秋田県立美術館
  • 観覧料:一般800円(640円)、シニア(70歳以上)720円
        大学生500円(400円)
        ※( )内は有料20名以上の団体料金です。
        ※学生の方は受付で証明書等をご提示ください。
  • 問合せ:秋田県立美術館 ☎︎018-853-8686